NewsCollect 使用手引 ver.5.5.8

はじめに

NewsCollectは、日経新聞電子版のサイトから新聞記事、マーケット情報を収集し表示するプログラムです。
新聞記事から効率的に投資情報を収集することを主眼としています。
普段から投資銘柄に関連する記事に注意を払っておくことは投資の王道です。
一般の人が経済新聞を隅から隅まで時間をかけて目を通すことは困難です。
NewsCollectは、そんな人に効率よく情報を抽出する手段を提供します。

NewsCollectは、StockManage(旧SMS)、FStateManと併用して効率的な投資を支援するために開発されました。
具体的な機能および使用方法は、それぞれの画面のヘルプで説明しています。

ほとんどのメニューやボタンにアクセスキーが設定されています。
設定されているアクセスキーは、Altキーを一回押下すると表示されます。
例えば、”新聞記事”画面を表示する場合は、F9キーを押下すると”新聞記事”画面が表示されます。

【注意】
NewsCollectを使用するには、日経新聞電子版を購読している必要があります。
NewsCollectが収集した情報を他人に譲渡したり公開する行為は、著作権法違反になります。
収集した記事は、ローカルファイルに暗号化して保存されるので、NewsCollect以外では内容を表示することはできません。

個人が資産構成を貯蓄から投資へ重点を移すためには普段から投資情報を効率的に収集・分析する習慣を身につけていることが大切です。
そのためには、経済新聞などからの企業情報収集、企業の財務状況の分析、株価動向の管理を普段から行っている必要があります。
SoftHompoは、このような観点から個人投資家支援ツールとして、
●NewsCollect(日経新聞の記事収集・管理ツール)
●StockManage(株価データ管理ツール)
●FStateman(財務データ管理ツール)
●FSanalyzer(財務諸表分析ツール)
を開発し公開しています。
これらのツールを使用することにより、短時間で効率的に投資情報を管理することができます。

著作権法の順守に対する私見
著作権法を無視し有料情報を無料で公開する行為は結局、公正な情報発信組織を衰退させ、国民の情報へのアクセスを阻害することになります。
必ずしも無償の情報が安いわけではないでしょう。 無償ということはそれだけ、利用者の高度な判断能力が求められることになります。
政治・経済・世界情勢について、一般国民に高度な判断能力を期待することは無理と思われます。
であれば、公正なメディアを支持・育成することが一番安上がりな方法でしょう。
不当に有料情報を無償で公開する行為は、結局、公正なメディアを疲弊させることになり、また、正当に購読している読者の負担を増大させる行為にもなります。
以上のことを、理解した上でNewsCollectを使用してもらいたいと思います。

特徴

  1. 新聞記事の目次に記事に関連する企業名が表示されます。
    これにより、その記事がどの企業に関連した情報かが事前にわかります。
  2. 記事は、大見出し、中見出し、小見出しに分類されています。
    記事表示画面の目次は、記事のランクに従った文字サイズで表示されます。
    大見出しの文字が一番大きい文字で表示されます。
  3. 記事に関連した企業の企業概要を表示できます。
  4. 記事を表示するフォントを自由に設定できます。
    文字を大きく設定することができるのでとても記事が読みやすくなります。
    行間も設定できるので、一番読みやすい行間に設定すると長時間の閲覧でも疲れません。
    また、画像も表示サイズを設定できます。
  5. 記事をスクラップすることができます。
    後日、シリーズで掲載された記事を通読することができます。
  6. 記事にハイライト(マーカー)を設定することができます。後で読み返すときに、重点箇所をとらえることが容易になります。
  7. 新聞記事にメモを記入することができます。
    記事についての自分の考えを記録しておくと後々考えをまとめるときに役に立ちます。
  8. 期間を指定して記事の検索ができます。
    検索機能として、
    • 文字列での検索
    • 紙面の記事の表示
    • マーカーでマークされた記事の表示
    • メモの記入された記事
    • 指定した企業に関連した記事の表示
    があります。
  9. NewsCollectは、日経新聞のアカウント情報を管理保存しないので、アカウント情報が洩れる危険はありません。
    日経新聞へのログインはブラウザーが行うので、NewsCollectにアカウント情報が保存されることはありません。
  10. 保存した記事情報は暗号化して保存しているので、ファイルが外部に流失しても内容が隠蔽されます。
    著作権法に留意した設計になっています。

使用手順

NewsCollectの使用手順を説明します。

最新版移行時の注意

バージョン(4.x.x)から更新した場合は、そのまま同じデータベースファイルを使用することができます。
データベースファイルの指定方法
バージョン5から以前のようにデータベースファイルは、どこにでも作成できます。
バージョン4のデータベースの場所は、バージョン5には引き継がれないので最初に[ファイル]>[既存データベースファイルを開く]でデータベースファイルを指定してください。
安全のため、データベースファイルを別の場所にコピーしてから使用することを推奨します。

【注意】
バージョン5.4.Xから企業情報のテーブル構成を変更しました。
以前のバージョンで登録した情報を新規企業情報テーブルに転送してください。
【企業情報の転送方法】
メインメニュの
ファイル>企業情報のインポート
を選択します。
【企業情報テーブルを新しくした理由】
2024年1月から新規上場される銘柄の証券コードは、数字と英文字混合になります。
そのために、証券コードを数値で管理できなくなったためです。

データベースファイルの設定

最初のNewsCollect起動時に
C:\Users\[user name]]\Documents\NewsCollect.ncdb
に作成されます。
一般的な使用ではそのままデフォルトのファイルを使用してください。
複数のPCで同一データベースを共有するような場合は、ネットワークドライブにDBファイルを新規に作成して下さい。

記事の登録

以下の手順で記事を登録します。

  1. メニュー[登録]>[記事登録]を選択します。
    Microsoft Edgeで日経新聞のホームページが表示されます。
    最初の記事登録画面の状態
  2. NewsCollectは、日経新聞のアカウント情報は管理していないので、事前に日経新聞にログインしておく必要があります。
    表示されたブラウザー画面の”ログイン”ボタンを押下してログインします。 Microsoft Edge でのログイン
  3. ブラウザー画面の”朝刊・夕刊”ボタンを押下します。
  4. 画面の左領域に記事のヘッダーが列挙されたら、playボタンを押下します。
    記事リストの中から登録したい記事のみを選択してplay solidボタンの押下で登録することもできます。 Edgeで朝刊記事を表示
  5. 自動的に記事が収集されます。
  6. 設定画面で、お気に入りページを設定しておくと簡単に目的のページを表示することができます。

上場銘柄の登録

メニュー[登録]>[上場銘柄登録]を選択します。
基本情報の更新が必要な企業数が表示されるので基本情報を更新してください。

この処理は必ずしも必要ではありません。
企業情報を更新しておくと、企業に関連した記事を検索するときに精度がよくなります。
NewsCollectは、記事の文字列を検索して銘柄と関連付けるために銘柄の基本情報が必要になります。

記事の表示

メニュー[表示]>[記事表示]を選択して記事を表示します。
指定日の朝刊・夕刊あるいはマーケット記事が表示されます。
記事は、紙面選択で切り替えることができます。

画面構成

ここでは、機能ごとの処理について述べます。
処理の詳細は、それぞれのページのHelpを参照してください。

ページのHelp表示方法
表示ページのHelpは、メインメニューの
ヘルプ>ページのヘルプ
を選択します。

ファイル

データベースに関する処理を実行します。

新規データベースファイルの作成
データベースファイルを新規に作成します。
NewsCollectインストール時には、DBファイルはアプリケーションフォルダに作成されています。
NASなどのネットーワークドライブにデータベースを作成する以外は、新規にデータベースを作成する必要はありません。
既存データベースファイルを開く
既存のデータベースを開きます。
企業情報のインポート
バージョン5.4.xのデータベースにそれ以前のデータベースから企業情報を転送します。
バージョン5.3.xから5.4.xに更新した時点で一回実行してください。

表示

登録した記事を表示します。

新聞記事

登録した新聞記事を表示します。

記事目次
画面の左側に記事一覧が表示されます。
記事目次には、その記事のキーワード(緑色)と関連企業情報(青と灰色)が表示されます。
企業情報は、キーワードで指定されている場合は青色で表示し、 記事本文から登録されている企業情報を基に検索した場合は、灰色で表示します。
目次の見出しは記事のランクに従った文字サイズで表示されます。
記事のスクラップ
cutボタンを押下して ”スクラップブックへの登録”画面が表示されたら、新規グループ名を追加します。
既存のグループに分類する場合は、表示されている分類名を選択して”OK”ボタンを押下します。 スクラップブックへの登録画面 上に新規グループ名入力欄、下に登録済みグループ名リストが表示されます。
マークの設定
マークする文字列を選択します。
highlightボタンを押下します。
メモの記入
memoボタンを押下します。
メモは、記事を表示したときに一定時間表示されます。
表示環境は、設定メニューで変更できます。 新聞記事画面
銘柄の別名登録
add friendボタンを押下します。
記事で銘柄名が正式名称あるいは相場欄名以外の名称で記述されている場合に対処します。
関連企業情報
cutボタンを押下します。
記事のキーワードに設定されている関連企業の業務概要が記事の表示画面に表示されます。
企業の企業情報が収集されている必要があります。

スクラップブック

スクラップされた新聞記事を一覧表示します。
グループ名一覧リストのグループ名を選択すると、そのグループに分類されている全記事を表示します。
記事を選択した場合は、その記事のみを表示します。

スクラップブック画面
スクラップブック画面

検索

検索期間を設定して新聞記事を検索します。
検索対象記事は登録済みの記事に限ります。
検索結果は、日付順に表示されます。

記事は暗号化して保存しているため、記事本文の文字列を検索するときは一旦暗号を復号する必要があります。
このため、記事検索には時間がかかります。

検索画面
検索画面

登録

新聞記事と、マーケット関連記事を登録します。
事前に日経新聞電子版にログインしておく必要があります。

記事登録

新聞記事の登録
”朝刊・夕刊”ページを表示します。
登録する記事の一覧が表示されるので、”記事の登録”ボタンを押下します。
事前に設定で収集しない紙面を登録しておくと、その紙面の記事は登録されません。 新聞記事の登録画面
マーケット記事の登録
マーケットページを表示します。
登録する記事の一覧が表示されるので、”記事の登録”ボタンを押下します。
マーケット記事以外の記事の登録も可能です。 マーケット記事の登録画面
コマンド説明
コマンド 処理
register 記事一覧の全記事を登録します。
登録済みの記事はスキップします。
register selected page 記事一覧で選択されている記事のみを登録します。
複数記事の選択が可能です。
登録対象外の紙面の記事でも登録されます。
register selected page 現在表示している記事を登録します。
記事一覧が表示されている時このボタンは使用できません。
お気に入りページ お気に入りページに登録されているページを表示します。
ページによっては、その入り口がわかりにくいあるいは存在しないページがあります。
例えば、”注目株概況”などです。
このようなページは、お気に入りに登録しておくと簡単に表示できます。

【注意】
新聞記事もマーケット記事等も登録ボタン(registerregister selected page)を押下しない限り登録されません。
古いバージョンでは、ページを表示した時点で登録されましたが現在は自動的に登録されません。

上場銘柄登録

JPXの”東証上場銘柄一覧”と”商号変更会社一覧”ページから取得した会社一覧情報を基に、 NewsCollectに未登録の銘柄を登録します。
商号が変更された場合または新規に企業が上場された場合は、銘柄登録してください。
基本情報は、新規登録銘柄あるいは、更新から1年間経過した銘柄が更新対象銘柄になります。

設定

記事表示のフォント等の環境設定をします。
新聞記事を自動収集しない紙面を設定します。

制限事項

ご意見

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